対応バイアス
初めてあった人や、見ず知らずの人にラベルを貼りたがる場合が多い。簡単に言うと、「あの人は、あんな人だ・・・・・」と、思うとすでに偏見が入っているのである。この偏見が、「対応バイアス」というのだ。タダノ教授が説明してくれた。彼が、普段心がけていることはこの「対応バイアス」に陥らないことだという。相変わらず難しいことを言う親友だ。ちょっと説明してもらった。
例えば、電車の優先席に若いネーチャンが座っていたとすると、「このネーチャンは、”マナーが悪い人”と、決めつけてしまう。」しかし、ひょっとすると、このネーチャンは、体調が悪くて座っているのかもしれないし、妊婦かもしれない。
会社の人事異動で、専門外の職場に配置転換されたときに、「上司は、俺に意地悪している」と、決めつけてしまう。しかし、上司は、職域を広げて、さらなる能力アップを狙って、職場の変更をやったのかもしれない。
このように、真意はわからないのだが、勝手に、人の性格を決めつけてしまうのが、「対応バイアス」なのだと、説明してくれた。つまり、その行動をその性格と、関連付けがちなのだ。しかし、このバイアス(偏見)は、判断を誤る場合があるから注意が必要であると、タダノ教授は、アドバイスしてくれたのだ。
どうして、人は、「対応バイアス」に陥るのであろうか。教授によると、次の要因が考えられるという。
認識の欠如
状況の情報不足だ。。状況を認識していないと、特定の人がなぜそのような行動を取るのかの因果関係を理解することはできない。認識できない状況の方が多いのが現実だ。
非現実的な期待
自分の思っていたのと違う行動をとると、対応バイアスが 生じるのだ。例えば、友達が大金持ちだったときに、彼にさわれて食事に行った。きっと、フレンチのフルコースを奢ってもらえることを期待していたが、普通の食堂だった。こんなときに「彼はケチに違いない」と、思ってしまう。本当は彼が、普通の食堂のメニューが好きだったかもしれないのだ。期待や推論が友人の行動によって覆されると、性格に関する勝手な思い込みが発生するのだ。
最初に持っていた考え自体の妥当性が問題となのである。そのために誤った推測をしてしまう場合があり、対応バイアスの原因となったのだ。
過大な分類
会社で不祥事が起きると、その不調時を起こした人だけでなく、組織全体が、不祥事の塊のように思い社員全員が、不祥事に手を染めていると考えてしまう。
実際は一部の者により不祥事が引き起こされたのだった。
不完全な修正
非常に簡単に言うと、最初の推論をなかなか修正できないということだ。例えば、困っていたときに、お金を貸してくれて、なんとか急場のしのいだ経験があったときに、貸したくれた親切な人を頼もしく思うものだ。しかし、その人が、実は、反社会勢力の一員だったと、他の人が教えてくれたとしても、一旦親切な人という刷り込みが入っているために、事実を受け入れることができない。
このように対応バイアスに陥らないために、客観的に物事を捉えるようにしなくてはいけない、と、タダノ教授が教えてくれた。彼は本当になんでも知っているので、小生は、感心するのであった。





































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