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2018年12月15日 (土)

お宮の松(当世学生気質24弾)

 タダノ教授によると明治の作家、”尾崎紅葉の小説である「金色夜叉」を最近は、知らない学生が結構いるらしい。「おざきもみじ」の「きんいろよまた」と、読む学生がいるくらいだから、明治も遠くになったものである。(昭和も遠くになったものなのだが?!)正解は、『おざきこうよう』の『こんじきやしゃ』だ。五千円札の肖像になっている「樋口一葉”おけぐちいっぱと読む学生がいるくらいだから驚くには、あたらないのかもしれない。 

 

  第一高等学校(今の東大のこと)の学生である貫一の許嫁であったお宮が、貫一を裏切って、富山唯継(とみやまただつぐ)へ、嫁入りするのだが、その別れの場面で有名なのが、熱海海岸である。今では、小説の一場面に過ぎないのだが、この別れの場面を再現した像が立っているのだ。合わせて、その時に背景となった「お宮の松」まで保存されている始末である。 

 

 当時読売新聞に連載されて、あっという間に全国で有名になった小説であり、悲恋物語なのだ。ネットで調べれば、どんなストーリーなのかは、簡単にわかるだろう。作家の尾崎紅葉は、37歳で、逝去したので、この小説は、未完に終わったのだが、彼の高弟が、構成メモをもとに小説を仕上げたというのである。 

 

 小説の主人公は、貫一と、お宮であり、有名な熱海の海岸で、貫一が、お宮を足蹴にするシーンがモチーフとなって像ができているのだ。熱海に来たので、この像とお宮の松を見018019

 

 

るために、駅から、海岸に向かって、5分ほど急坂を下ってみた。標識があるので迷うことはない。今では、きっちりと整備されている公園となっていた。お宮の松は初代が朽ち果てて、今は2代目だ。国道の脇なので、すぐにわかる。008 017010011

 

 

貫一・お宮の像の説明書きを読むと、「小説の場面を忠実に再現したものである」との、プレートがあり、英語でも、合わせて訳されていた。どうやら、東京オリンピックなどでやってくるインバウンドの欧米人から、“DV(ドーメスティック・バイオレンス)013 014015

 

 

の像を建てるとは、何事だ!”という批判をかわそうという魂胆がみえる。確かに今ならどう見ても、女性に暴力を振るっている男にしかみえない。世知辛い世の中になったものである。

 

 ところで、ウンチクを一つ。貫一の姓は間(はざま)であるのは、有名だね。それでは、お宮の姓は?これは、よくテレビのクイズ番組に出る問題の一つである。正解は、鴫沢(しぎさわ)である。間貫一、鴫沢宮の悲恋物語が、金色夜叉なのである。

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