白毫寺の藤
桜の季節が終わると、次は、藤の季節がやってくる。関西や関東では、4月末から、5月初旬にかけて見頃を迎えるのだ。兵庫県の山間の街である丹波市に、藤の名所がある。天台宗の寺院である白毫寺(びゃくごうじ)だ。正確には「天台宗五台山白毫寺」となっていた。小生の住んでいる伊丹からは、中国道、そして舞鶴道を利用すれば、1時間位のところなのだ。
シーズンを迎える名所・旧跡の観光地は、当然のことながら、週末と祝日は、大混雑になるのであるから、平日の午前中が狙いめなのである。ましてや、ゴールデンウィークに見頃を迎える藤なのだから、人気もまた半端でない。
舞鶴道の春日ICから地道を福知山方向へ10分ほどドライブすると、白毫寺の駐車場に到着する。今は、臨時の駐車場が設置されていたのだが、10時前というのに、すでに4つの駐車場がいっぱいだった。しかし、回転が早いので、車の出入りはスムーズだった。ただ、寺の山門前の道路は狭く、更に、観光バスが通るので、係員の誘導に従う必要がある。幸いなことに最も近い駐車場に駐めることができた。
山門入口で、入場料500円を支払う。本堂を参拝して、藤が植わっている広場に行くのだ。120メートルの長さにわたって広場に、藤棚が整備されているのだ。”野田長フジ”というのが正式名称だが、通常は「九尺フジ」と呼ばれている。九尺は、大げさだが、1メート
ルを超えるフジの花は甘い香りがして、壮観な眺めだった。広場には、臨時のベンチがあり、また出店もまたオープンしていた。(商売熱心?)である。また、見頃ということで、放送局の取材をやっいた。
グルーっと見物し、権現堂や、鯉のいる心字池を回わると、シャクナゲやツツジそれに錦
モミジを楽しむことができるのだ。そして道路の対面にある民家(近藤家)の庭が一般公開しており、そこにもまた九尺フジが手入れされて、満開であった。説明書きによると、この家のフジが親木なって、白毫
寺のフジがあるというのだ。要するに、白毫寺のフジはクローンというわけだ。無料開放であるが、心付けとして、ワンコインを備え箱に入れた。
夜になると、フジはライトアップして幻想的になるようだが、それは今後の楽しみとして取っておく(可能かどうかは別として!)ことにした。約1時間くらいで、白毫寺をあとにして、帰路につく。途中にある駐車場は、臨時の駐車場を含めて、7つあり、それが、ほとんど満車に近かった。平日であっても、これだけ混雑しているのだが、休日・祝日は、大渋滞を起こすだろうと、勝手に納得したのだった。
隠居した身分なので、ゆっくりと名所旧跡を平日に楽しむことができたのだった。
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